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openSUSEでRals3.2.3 (5) RubyGems でRailsのインストール

「RubyGems」は、Rubyのアプリケーションやライブラリをネットワーク経由でインストールするプログラムです。これを使って、Railsをインストールします。でも、Railsを使うためには、他にもRubyGemsでインストールを行っておく必要があります。

RubyGemsのアップデート

RubyGemsのアップデートプログラムをインストール

 では、Ruby on Railsのインストールを始めましょう。Rails のインストール法自体については、その専門文書を参考にしてください。ここでは、手順に従って、コマンドだけを記述していきます。

 Railsをインストールするのに必要な「RubyGems」は、Rubyをインストールしたときについてきますが、まずこれ自体を最新にアップデートします。
そのためのアプリケーション「rubygems-update」を、「gem」コマンドでインストールします。
なお、「gem」は常に、共通のフォルダへのインストールを行うコマンドですから、「sudo」で行います。
実行例8 「gem」コマンドで「rubygems-update」をインストール
sudo gem install rubygems-update
図70 実行例8の様子と、その結果

「rubygems-update」で行う「update_rubygems」

でも、これでRubyGemsがアップデートされたのではありません。「そのアプリケーションを使ってRubyGemsをアップデートするコマンド」を打つことが必要です。それは実行例9のような「update_rubygems」というコマンドです。アプリケーションとコマンドの名前が逆転していてタイヘンですね。
実行例9 RubyGemsをアップデートするコマンド
sudo update_rubygems
図71 実行例9の様子と、その結果


いよいよ、Railsのインストール

応答がないのは、かなりよい応答

では、「Railsのインストール」です。実行例10です。
実行例10 RubyGemsでRailsをインストール
gem install rails
エラーが出るときは、すぐに出ます。一方、実行例10で改行後、しばらく応答がないようでしたら、それはかなりいい反応です。

「Successfully」が連続するなら、勝ったも同然

やがて「Fetching(取得中)...」で始まる応答が次々と現れ、次に「Successfully installed(インストール成功)」で始まる応答が続くようなら、もう成功したと考えてよいでしょう。
図72 こうなれば勝ったも同然

「Documentation」のインストールエラーは仕方が無い

「28 gem installed」のような表示(数字はRailsのバージョンによって変わります)が表示されたあと、「参考文書」のインストールに切り替わります。「Installing ri(rdoc) documentation...」という表示です。このとき、ときどきエラーが出ますが、Rails本体には影響ありません。
図73 参考文書のインストールではときどきエラーになるが仕方が無い
終了時には、とくにメッセージはありません。再び入力できるようになったらインストール完了です。

Ruby用SQLite3ドライバのインストール

「sqlite3」と指定する

Railsのインストールが完了したら、次はRails(Ruby)でSQLite3にアクセスするためのドライバ「sqlite3」をインストールします。実行例11です。「SQLite」本体(インストール済み)を指定しているかのように思えますが、「gem」コマンド ですから、ちゃんとRuby関連のものを選んでインストールしてくれるので、大丈夫です。
実行例11 RubyGemsでSQLite3用ドライバをインストール
gem install sqlite3

Railsを「使う」ために必要なアプリケーションをインストール

「より高度な機能を使うため」?

 実は、「scaffold」などのより便利な機能を使うためには、もう2件、RubyGemsでインストールする必要があります。なぜ、これらを個別にインストールする必要があるのかは、筆者も残念ながら、わかりません。
  ひとつは「execjs」、もうひとつは「therubyracer」です。「therubyracer」には、「C++」のコンパイル環境(インストール済み)も必要です。
ようやく、「sudo」の必要な作業が終わりました。完結編となる次のページでは、自分の資格で自分のフォルダで作業します。
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