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UbuntuでRals3.2.3 完結編 (6) Railsアプリの作成と起動

ようやく自分のフォルダで、自分の資格でRailsの作業ができます。それも、なかなかタイヘンではありますが・・・

「rails_app」フォルダで作業する

「端末の中に開く」

 以前のページで、作成しておいたフォルダ「rails_app」に移動した状態で端末を開きます。ファイルブラウザで「rails_app」フォルダを開き、そこを右クリックして「端末の中に開く」を選びます。

Railsプロジェクトを作成

「bundle」でドキドキ

端末が起動したら、「rails_app」に「いる」ことを確かめて、実行例21を行います。「mytest」というRailsプロジェクトの作成です。
実行例 21 Railsプロジェクト「mytest」の作成
rails new mytest
するとプロジェクト・フォルダの作成が始まりますが、「run bundle install」という記述になってから、管理者パスワードの入力を求められます。
図71 管理者パスワードを求められる
入力すると、しばしの沈黙ののち、Railsを「使う」のに必要なアプリケーションやライブラリのインストールが始まります。 前のページで、「execjs」などを前もってインストールしていれば、問題なく行くと思います。 突然、色の違う表示が現れ、エラーかと一瞬ドキっとしますが、「使用上の注意」です。
Rubyのバージョンが1.9.2以上なら、特に注意する事はない、イェイ!と書いてあります。
図72 プロジェクト作成成功


「scaffold」で自動作成、するとまた・・・

またエラー・・・

そこで、多くの人は「generate scaffold」コマンドで、一気にWebページ(筆者がよく「小アプリケーション」と呼んでいるもの)などを作りたいでしょう。たとえば実行例22-23は、「test」というデータを扱う小アプリケーションを作ろうとしているところです。
実行例 22「mytest」フォルダに移動して・・・
cd mytest
実行例 23 小アプリケーション「test」を「generate scaffold」で作成
rails generate scaffold test name:string comment:text
すると、またエラーです。かなりガッカリしますね。
図73またか・・・


テキストエディタでファイルを編集

「mytest」内の「Gemfile」を開く

 この解決法は、最近のバージョンのRailsでわりと有名です。まず、実行例21で自動作成されているはずの「mytest」フォルダを開きます。
 
図74 「mytest」フォルダが自動作成されている
そこに、「Gemfile」というファイルがあります。
これを編集するのです。テキスト・エディタを用います。
それには、このファイルアイコンを右クリックして、「テキストエディターで開く」を選択すれば簡単です。
図75 「Gemfile」というファイルを見つける
図76 右クリックで「テキストエディターで開く」
ちょっと時間がかかるかも知れませんが、画面に、テキストエディター「gedit」の画面が開き、「Gemfile」の中身が表示されます。
そこの適当な場所に、リスト4のように付記します。
リスト4「Gemfile」に追記
gem 'execjs'
gem 'therubyracer'
図77 「gedit」上で「Gemfile」を編集したところ
ファイルを保存します。これで、テキストエディタの開き方も実践できました。

今度こそ「あとはご自由に」

もう一度「generate scaffold」

これで、実行例23 をもう一度行えば、成功するでしょう。
図78 実行例23が成功したところ
あとは、実行例24実行例25を行うのは、Railsのチュートリアル通りです。
実行例 24 データベース・テーブルの作成
rake db:migrate

実行例 25 WEBrickサーバの起動
rails server


ブラウザを立ち上げ、「http://localhost:3000/tests」などで、「test」のデータにアクセスできるでしょう。
図79 UbuntuでRailsアプリケーションの起動ができた

相当な作業でしたね。「追加のアプリケーションやライブラリをインストールしてから、Rubyを再インストール」という手間は、しかし、Ubuntu専用のRubyを「apt-get」でインストールするときも、同じことだと思います。
最近のRailsのこのインストールのめんどくささは、果たして進歩なのかどうかわかりませんが、Linuxで実践するにあたりいろいろな経験ができて面白いという良さはあるのではないでしょうか。

なお、同じことを、openSUSEでも行っています。ここで、Railsのために他にどんなプログラムが必要かという知識が得られたので、そちらでは最初から必要なものを全部用意してから作業を行っています。
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