このページは「はじめてのiMovie」(工学社刊、ISBN 978-4-7775-1581-3)およびその改訂版(ISBN 978-4-7775-1756-5)のサポートページです。
はじめてのiMovie」サポートページトップ
「はじめてのiMovie」の中で、「iMovie'09」でもできること
2010年発売モデルのほとんどは「'09」
本書は、2010年10月に発表された「iMovie'11」について書いてあります。しかし、2010年に発売されたMacのほとんどは、標準で搭載されているソフトウェアはひとつ前のバージョン「iMovie'09」です。筆者はすぐに「'11」にアップグレードしてしまったのですが、「'09」のままでも本書の内容は実践できるかどうか、最近確かめる機会がありましたので御紹介します。
「'09」ならほとんどOK、「'08」 は苦しいはず・・・
結果から先に発表しますと、ひとつ前の「iMovie'09」なら、本書の内容は充分お役にたつと思います。
そのさらにひとつ前の「iMovie'08」は、筆者の記憶では、かなり勝手が違っていたように思います。
そこで、このページでは、「'09」との相違点についてのみ、解説させていただきます。
「'09」でできないこと、でも本書ではほとんど扱わないこと
「'11」でできて、「'09」でできないことでも、もともと本書でほとんど扱っていないこともあります。以下にその例を挙げます。
映画予告編
iMovie「'11」の新機能に「自分のビデオから映画の予告編のような作品を作り上げる機能」というのがあります。これは、本書では初めの「カラーページ」に1ページと、第7章208-209ページに、「応用編」として解説してありますが、具体的な作成法は採り上げていません(このサポート・サイトに詳細がありますので、関心を持たれた方は御覧ください)
ワンステップ・エフェクト
「'11」では、スローモーション、リプレイ、カラーエフェクトなどの特殊効果が簡単に行えます。これは、本書では採り上げていません。
人物検出機能
「'11」には、ムービーの中から、人物の映っている部分を検出する機能があります。本書では採り上げていません。
「'09」では必要ない設定
フレーム・レートの設定
「'11」では、プロジェクトに読み込むムービーのフレーム・レート(1秒当たりのフレーム数)を設定したり、異なるフレーム・レートのムービー同士をつなげようとすると警告を発したりします。この解説は第5章などに述べてあります。
「'09」ではそれは「できません」が、逆に考えますと「気にする必要がありません」内蔵iSight, デジタルビデオカメラ、静止画カメラやiPhoneなど、異なる機器から読み込んだムービーを、フレーム・レートを気にせず扱います。
本書で解説している中で、「'09」では実践できないこと
以下の部分は、本書でも詳しく採り上げていますが、 残念ながら「'09」では実践できません。実践できないページ数の多い順に挙げて行きます。
音声に関する細かい設定
iMovie'11では、ムービーの音声を扱うツールが増えましたので、本書では168-173ページの第6-6節「音声を調節する」で説明しています。この6ページの中には、「'09」では実践できない部分がかなりあります。他に解説するBGMやアフレコについて「第6-6節と同じ調整ができます」と書いてある部分も、従って、できないことになります。
ローリング・シャッター補正
iMovie'11には、電車の中から撮影したムービーなどの歪みを補正する「ローリング・シャッター補正」機能があります。これは165-167 ページ(2ページ)の第6-5節「映像を補正してみよう[その4]ローリング・シャッター補正」で説明していますが、ここは「'09」では実践できません。
iPhoneからの読み込み
iMovie'11では、iPhoneで撮ったムービーをデジタルビデオカメラと同じ方法で読み込むことができますが、これは「'09」ではできないようです。その場合、iPhoneのムービーは「メールでMacに転送して」、それを「ムービー・ファイルとして」扱うことになります。
その他、多少「見た目」に違いあり
「ファイナライズ」と「公開」はホボ同じ
ムービーを書き出したり、アップロードしたりすることを、「iMovie'09」では「公開」と呼んでいますが、「'11」では「ファイナライズ」と呼びます。意味はほとんど同じです。
表示の細かい違い
あとは、最初に表示されるのが「プロジェクト一覧画面」か「編集画面」か、「ハードディスク」のアイコンが表示されるかされないか・・・などの細かい違いはありますが、類推が困難な違いはないと思います。