「Android Studioアプリ開発入門(ソーテック社)」サポートページ

このページは「Android Studioアプリ開発入門(ソーテック社刊、2016年8月発売、ISBN978-4-8007-1106-9)の追加情報ページです。

Android Studio2.3以降での「ConstraintLayout」

Android Studio 2.3以降では、部品の標準レイアウトが「ConstraintLayout」になりました。これまでの「RelativeLayout」より「柔軟な」レイアウトですが、一面非常に複雑です。しかし、実はボタン一発ですべて解決します。

まず、図1をごらんください。これが「Android2.3」以降のレイアウト・エディタです。右側が「青写真」風の表示で、左側の「プレビュー」と連動しています。部品の配置はどちらでもできますが、「青写真」のほうに部品同士のつながりを示す「線」が引かれます。

図1 Android Studio 2.3以降でのレイアウトエディタ

図1の配置は良さそうに見えますが、このままエミュレータで実行すると図2のようにレイアウトがめちゃくちゃに崩れます。

図2「 図1」のまま実行するとレイアウトが崩れる

実は、たとえば図3各部品の位置関係を線で繋がなければいけなくなったのです。しかしこれは大変面倒で、ひとつひとつの部品について行わねばならず、なかなか思った通りに行きません。

図3 こんなことやってかなければならないなんて

しかしです。レイアウト・エディタの上部にある図4のボタンをクリックすれば、全ての部品の位置関係が推測されて自動で結線されます。本書で作成しているアプリ程度の簡単なレイアウトなら正しく推測してくれます。操作はまず編集画面上で、配置した部品を全て選択してから、ボタンをクリックします。これで全ての配置部品が関係づけられます。

図4 部品を選択してボタン一発

エミュレータを起動して、思った通りの配置になっていることを確認してください。


インストール時に仮想デバイスが自動作成されないとき

 Android Studioをインストールするとき、最低限の機能を揃えた仮想デバイスもインストールされるはずですが、バージョンによってされないときがあります。
本書30ページの2の図で、エミュレータの候補が表示されないときは、左下の「Create new Emulator(仮想デバイスの新規作成)」をクリックしてください。
図1 こんなときは左下のボタン
「AVDマネージャ」のデバイス新規作成画面になりますので以下のように作業します。 (1)まずデバイスの種類を選びます。本書では「Phone」の「Nexus 5X」を用いています。
図2 たとえば 「Phone」の「Nexus 5X」
(2) 次にOSです。本書では「Marshmallow(Android 6)」を用いています。「Download(ダウンロード)」という文字が青くなっていたらクリックしてダウンロードツールを開いてください。
図3 「Download」をクリック
(3) Google APIの使用条件に同意しなければならない画面が現れます。一番下のラジオボタンの「Accept」をオンにして進みます。
図4 Google APIのライセンスに同意
(4) Android OSイメージのインストールが始まります。ダウンロード、展開の作業からなり、「Unzipping(展開)」に時間がかかるかも知れませんが、下の図のように終わって右下のボタンが「Finish(完了)」になるまで待ってください。
図5 Android OSイメージのインストール中。下のようになったら完了
(5) 図5の下のように「Finish」となったボタンでインストールウィンドウを閉じると、図3の画面では「Marshmallow」の欄に「Download」のリンクがなくなっています。ダウンロードが完了したからです。次に進んでください。
図6 「Download」のリンクがなくなった
あとは初期設定のままでFinishです。

なお、Marshmallowの仮想デバイスを使うときは、作成するAndroidプロジェクトのOSも「Marshmallow」にしてください。

図7 プロジェクトは「Marshmallow」で作成