2008年12月出版の「はじめてのLuaプログラミング」(清水美樹著、工学社刊)の著者による関連文書です。

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IupLuaのファイルを簡単に実行する方法(2013年9月の情報)

「IupLua実行環境」の入手

MinGWもLuaも他のライブラリも不要

最近提供されている「IupLua」の「バイナリ実行環境」は、iupluaライブラリを作って書いたLuaプログラムを実行するEXEファイルと、必要なライブラリを全て含んでいますので、LuaやCの開発環境・実行環境を別途整える必要がなくなっています。

IUPのサイトから入手

「iuplua」の実行環境はZIPファイルの形で、IUPのサイトから入手できます。 IUPのダウンロードサイトの入り口は以下のURLです。

http://sourceforge.net/projects/iup/files/

バージョンごとにフォルダが表示してありますので、一番上にある最新のフォルダを選んでください。
図1 最新のバージョンを選んでクリック
そのバージョンに対応するファイルが、さらに分類されて示されます。

Windows用実行環境のZIPファイルを入手

図1からさらに表示される分類のうち「Tools Executables(実行可能なツール)」というフォルダを選びます。
図2 「Tools Executables」を選ぶ
これで、OSごとにダウンロードするファイルを選ぶ画面になります。64bit用と32bit用がありますから、お好きなほうを選んでください。図3で赤枠で示しているのは、Windows用の、「iup-3.8_Win64_bin.zip」または「iup-3.8_Win64_bin.zip」ファイルです。
図3 Windows用のZIPファイルを選ぶ
図4 たとえばこのようなZipファイルが入手できる

「iuplua.exe」の場所

 図4のZIPファイルを展開します。
「iup-3.8_Win32_bin」のようなフォルダができます。
中を開けると、図5のようなファイルがあります。「iupview.exe」というのは、LuaではなくCだけで書いたIUPプログラムの実行ファイルです。
図5 得られたフォルダの中身
Lua関係は「Lua5.1」及び「Lua52」フォルダです。「Lua52」フォルダを開けてみましょう。
たくさんのライブラリファイルがあります。その中で唯一の実行ファイルを探してください。「iuplua52.exe」です。
図6 「Lua52」フォルダの中身
図7 実行ファイル「iuplua52.exe」
このファイルを含むフォルダを適切な場所に置きます。最小限「Lua52」フォルダがあれば、機能します。

本書プログラムの一箇所書き換え

本書で書くプログラムを図7の実行ファイルで実行するには、一箇所書き換え、というか追加が必要です。 例えば、リスト1は、IupLuaを用いて書いた第4章の「iupmessage.lua」です。
リスト1 「iupmessage.lua」
-- IupMessage Example in IupLua

iup.Message ("IupMessage", "Press the button")

このようなプログラムの一番上に、リスト2を書きます。
リスト2 これを追加する
require("iuplua")
リスト1の一番上の行はコメントですから、図8の位置に書けばいいことになります。
図8 リスト1の追記例
他のサンプルプログラムにも、リスト1を追記してください。

iuplua52.exeで実行するには

IupLuaで書いたLuaプログラムをiuplua52.exeで実行するには、そのようなLuaファイルの「プロパティ」画面を出します。
図9は、iupmessage.luaファイルを右クリックしたところです。
図9 ファイルを右クリックして「プロパティ」を出す
「プロパティ」設定画面の「プログラム」の設定を変更します。
図10 「プログラム」を変更
実行するプログラムを設定する画面になりますが、目的のファイルは一覧に上がらないでしょう。「参照」ボタンをクリックして、探します。
図11 「参照」をクリックして実行ファイルを探す
図12 「iuplua52.exe」を探して選択
図13 この画面でちゃんと選択されていることを確認して決定
図14 iuplua52.exeで実行するように設定された

プログラムを実行

図15は、「iupmessage.lua」をダブルクリックして実行できたところです。
図15 本書のプログラムが実行できた
一緒に現れる大きなコマンドプロンプト・ウィンドウ(図15にその一部が見えています)は、言わば副産物ですので気にしないでください。そのウィンドウを閉じれば、プログラムも終了します。プログラムを終了すれば、そのウィンドウも閉じます。 あとは、第5章以降のプログラムに、リスト2を追記して、本書の内容を実行できます。

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